2011-01-01から1年間の記事一覧

修辞表現としての「憎む」

ルカ14章26節に、「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。」という、キリストの言葉が出て来ます。え!?肉親を憎めということか!?と驚いてしまう表現だ…

構文分析の例

構文分析の例として、ユダによる手紙の20−21節を取り上げてみたいと思います。接続詞は一番上に置きます。また、呼び掛けの言葉は、主語そのものとは言えませんから、別に取り分けました。主節を探す作業に入ります。接続詞に従うことなく、文頭もしくは、文…

とほほな事情

書簡文体のシリーズを再アップしようとしたのですが、困ったことに気がつきました。以前書いたように、無料の別ブログサービスを使っていたため、お引越しのさいに、ファイルのエクスポートができませんでした。それで、図表などのファイルもダウンロードし…

構文分析の簡単な紹介・説明

はじめに 構文分析は、文の主節、その他の品詞の修飾関係を系統図のように示して、その文の主旨をより明確に把握するためのものです。これによって、記者の意図が明確になったり、思わぬ発見が有ったりしますので、書簡文体の聖書研究では、是非用いていただ…

書簡文体の研究のポイント

おおまかな書簡文体の研究のポイントは、次のようになると思います。ポイント1)誰に向かって、どのような目的で書かれた書簡であるかを確認する。この文脈を理解していれば、部分的に読んだ時も、その個所の意味や文脈的位置を誤解せずに理解できると思い…

書簡文体の研究について

新約聖書の最初の4巻は、福音書と使徒行伝で、歴史的記述として一つに分類している聖書通読プログラムも有ります。このブログでは、これらを説話文体に分類して説明しています。そして、5巻目のローマ人への手紙以降からユダによる手紙までの22巻が書簡…

ミステリー?#2 (KJCとonline concordanceを利用しよう)

前回は、ISBEを使って、聖書に出てくる言葉を少し詳しく調べる方法を紹介しました。そして、mysteryを例に使ってみたのですが、実際の聖書中のmysteryの原義がどんなもので、各個所どんな意味合いで使われているかについては、ISBEを読んでくださいという形…

ミステリー?(ISBEを使ってみよう)

ミステリー小説、などという時、「ミステリー」は謎であるとか、不可解なことを思わせます。理解できないこと、解らないことという感覚があります。新約聖書で「奥義」(聖書ではおくぎと発音)と訳されている語は、英語ではmysteryとなっていたりします。英…

説話文体の研究の実例 マルコ10章46〜52節

最初に説明しました、説話文体の研究のポイント項目に従って、マルコ10章46〜52節と取り上げて、研究の実例を示したいと思います。該当個所をお手元の聖書かe-swordなどで一度読んだ上で、確認していただきたいと思います。申し訳ないことに、今回はe-sword…

どんな語を調べるか

e-swordという無料のツールで気軽に単語の意味を調べらるとしましても、研究したい個所の全ての単語を調べていたら、とても時間が足りません。それでは、「ちょっとだけ頑張って」の精神に反します。ですから、基本的には、おや?と思ったり、妙に気になると…

どんな弟子?(Strong's Number と Thayer を利用しよう)

聖書を読み始めたばかりの方には、「ちょっとだけ頑張って」という感じではないかもしれませんが、お付き合いください。イエスには12人の弟子がいました。マタイ10:1を見ると「イエスは十二弟子を呼び寄せて」という記述が有ります。e-swordの聖書でkjv+…

説話文体研究のステップ・ポイント

説話文体は、物語になっていますから、イソップ童話などを読む時のように、多分このようなことを伝えたいのだなということは、朧気ながら分かります。しかし、しっかりしたポイントを念頭において研究すると、おお!と思うような新しい発見をすることが出て…

物語や歴史の記録から学ぶ

説話文体の研究ということですが、ここで取り扱う聖書研究法を用いると、旧約聖書に出てくる物語や歴史の記録、また、新約の福音書と使徒行伝が、どのようなメッセージを持っているかを読み取ることができます。物語ですから、読めば内容は解り、その教えよ…

ちょっとだけ頑張ってレベルのe-Sword(辞典編)

聖書辞典と英々辞典を取り上げます。http://www.e-sword.net/dictionaries.html聖書辞典は、データの大きさから見て、情報量の多そうなものを選びました。 International Standard Bible Encyclopediaせっかくだから、二つぐらい欲しいという向きの方は追加…

ちょっとだけ頑張ってレベルのe-Sword(注解編)

注解は、たくさん読んで比較するのもいいのですが、時間がかかり過ぎる作業は面倒ですから、メインのものを二つ、詳しく読みたい時のものを一つ、単語解説のものを二つ取り上げます。http://www.e-sword.net/commentaries.html Albert Barnes' Notes on the …

ちょっとだけ頑張ってレベルのe-Sword(聖書編)

「ちょっとだけ頑張って」ということなので、お金もなるべくかけないということで、無料の聖書研究ソフトのe-swordを紹介させていただいています。このソフトは、Rick Meyersという人が個人的に展開しているもので、『あなたがたは、ただで受けたのだから、…

ここでの基本ツール

私の考える「ちょっとだけ頑張って」レベルで使う、聖書研究ツールについてコメントします。1)日本語の聖書 聖書研究をしたいと思う程でしたら、当然日頃読む聖書が無ければいけませんから、日本語の聖書が一冊は必要です。もし、教会に出席していらっしゃ…

はじめに

インターネットで「聖書研究」と入力して検索しますと、様々なサイトやブログがヒットします。個人的な感想では、大変専門的な取り組みをしているものと、ただの感話のシェアというようなものに二極化しているような気がします。このブログでは、その中間ぐ…

私の簡単なプロフィール

森本 実 1963年生まれ青山学院大学文学部英米文学科卒業 Multnomah Biblical Seminary 修了 (Master of Divinity の課程) 海外韓人長老会(KPCA) 正教師(牧師按手) Presbyterian Church in Western Australia (Home Missionary)パース在住連絡先 figtree7…

お引越しのご挨拶

別のブログサービスを使って書いていましたが、はてなダイアリーに引越して参りました。前に利用させていただいたものが無料サービスだったせいで、エクスポートができませんでしたから、順次再アップをして行きたいと思っています。一度に全部アップできま…