どんな弟子?(Strong's Number と Thayer を利用しよう)

聖書を読み始めたばかりの方には、「ちょっとだけ頑張って」という感じではないかもしれませんが、お付き合いください。

エスには12人の弟子がいました。マタイ10:1を見ると「イエスは十二弟子を呼び寄せて」という記述が有ります。e-swordの聖書でkjv+のタグを選ぶと、「弟子」という言葉にG3101というStrong'sの記号が付いています。これをクリックして、辞典ウィンドウのThayerのタブをクリックすると、マセーテースという語で、「学ぶ者、生徒、弟子」というような説明が付いています。

ところが、次の節の、マタイ10:2になると、この同じ12人が「十二使徒」と記されているのです。同じように、見ますと、その語は英語ではapostle(s)になっていて、G652というStrong'sの記号が付いています。Thayerで見ると、アポストロスという語で、「代表者、使者、命令を受けて送り出された者」というような説明が付いています。更に下の説明を見ると、特にキリストの12人の使徒を表すという説明と一緒に、他にも聖書の中で使徒と呼ばれた人達の名前が挙がっています。

さて、聖書を初めて読む人は、たいてい新約聖書から試しに読み始めるのではないかと思います。最初の本はマタイによる福音書で、その最後の28章まで行くと、キリストがユダを除く11人の弟子達に、宣教、布教の指示をするところが有ります。19節を見ると『それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、』という記述が有ります。
 すると、宣教、布教されて入信した信者達は、弟子ということになるわけですね。そうすると、「うわ〜、もし入信したら、あのキリストの使徒達のように、自分も宣教、布教に邁進しなければならないのか!!」と驚く方がおられるようです。
 しかし、ここで落ち着いて確認しなければなりません。ここで使われた言葉は、弟子であって、使徒ではないのです。キリストの12弟子は、弟子(学ぶ者)と使徒(使者)の両方の性質を持っていました。しかし、入信した人は、弟子(学ぶ者)という部分が基本なのです。
 e-swordでマタイ(Matthew)28:19を開くと、disciples とG3101の記号が見つかります。

日本語で読んでいて、びっくりしたり、おや?と思った部分が有ったら、Strong'sの記号と、Thayerの辞典の組み合わせで、調べらてみてください。いろいろな発見が有ると思います。

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