犬のイメージ

聖書には猫の記事は有りませんが、犬への言及は割合有ります。聖書の中で、犬のイメージはどんなものなのでしょうか。e-Swordに収録されている聖書辞典のISBEを開いて、検索ウィンドウにDogと入れてみます。

ヘブル語ではケレブというような発音の語で、ギリシャ語ではクナリオンというような発音の語だそうです。犬好きな方には残念なことに、犬は侮蔑的な表現とし用いられていることが多いようです。

旧約聖書では、自分のことを謙遜して使っている場面や、敵を馬鹿にする場面で用いられています。また、死体が犬に食べられてしまうような死に方をする人は不運で哀れな末路であるという認識が有ったようです。

新約聖書では、悪行を働く者や占い師などと一緒に用いられていたりします。家族の一員として生活し、食卓から落ちるパンくずを食べるということが述べられている場面も有りますから、徹底的に悪いイメージということでもなかったようです。

ヨブ記には、牧羊犬への言及が有ったり、イザヤ書では吼えない犬が見張りの役に立たないことへの言及が有り、役に立つ存在としても認識されてはいたようです。


Fausetの方の記述も見てみます。
野良犬への言及が出て来ます。死体を食べたり血をなめたりすることが有るということで、穢れた存在として考えられていたということです。そういう餌をあさったり吼えたりする様を、ダビデは敵になぞらえていたりします。また、ふしだらで男娼をする者を犬と呼んだりする記事も有ります。その他に、異教的な影響をもたらす者や、キリスト教の信仰に激しく敵対する者たちも犬と表現されていたりします。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ
にほんブログ村