ハルマゲドン

オウム真理教地下鉄サリン事件を起こした時に、ハルマゲドンの戦いを引き起こすことを目標としたという内容の報道に触れて、聖書の語るハルマゲドンの戦いの理解と全く離れていることにあきれたことを思い出しました。その時、クリスチャンでない友人も、ハルマゲドンが元来地名であることなどを知っていて、「東京でハルマゲドンの戦いが起きるはずがないだろう!」と、強い口調で言っていました。

そこで、e-swordの聖書辞典を使って、ハルマゲドンについての記述を簡単に調べて見ることにしました。普段よく使っているISBEにはごく簡単な説明しかありませんので、今回はFaussetの記述を参考に確認してみようと思います。

ハルマゲドンは、「メギドの山」という意味で、その場所でイスラエルと敵軍との戦いが頻繁に有りました。バラクやギデオンなどの師士が勝利をおさめた場所であり、初代王であるサウル王がぺリシテ軍に敗れて戦死した場所であり、善王であるヨシア王がエジプトの王のパロ・ネコの進軍を阻もうとして戦死した場所でもありました。

黙示録におけるハルマゲドンの戦いは、象徴的な表現ですが、同時に実際の場所を指していると考える立場が多いようです。そういう背景を理解していれば、決して東京からハルマゲドンの戦いを引き起こすという発想は起きないだろうと思います。

黙示録におけるハルマゲドンの戦いは、キリストの軍勢と、反キリストの十王国連合が戦い、反キリストの軍勢が打ち破られ、最終的に教会の中の偽預言者的存在やこの世界の反キリスト勢力に審判を下すという展開になります。

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